(1)
変わり果てた街並み
過ぎると そこは薬師堂
倒れた灯篭のそばに
お地蔵さま 一人
穏やかな微笑みの
その 向こうには
薄紅のつぼみたたえ
しだれ桜
ひっそりたたずむ
そして桜は咲く
大地に 根をおろして
きびしい冬の日々にも
新たな芽 育みながら
それでも桜は咲く
寒さに じっと耐えて
春の訪れ告げる
そのいのち 続くかぎり |
(2)
雪に埋もれ しばれる
北のくにでは
長く 険しい
道のり 続くけれど
どんなに厳しい 冬でも
かならず 終わり 来るから
春を 夢見ながら
この胸に 希望 育てよう
それでも桜は咲く
大地に 根をおろして
きびしい冬の日々にも
新たな芽 育みながら
それでも桜は咲く
寒さに じっと耐えて
春の訪れ告げる
そのいのち 続くかぎり |
争いや 憎しみは
いつか 消え去り
豊かな 人の絆
あふれる時代
やがて 始まる
それでも桜は咲く
大地に 根をおろして
きびしい冬の日々にも
新たな芽 育みながら
それでも桜は咲く
寒さに じっと耐えて
春の訪れ告げる
そのいのち続くかぎり
それでもわたしは咲く
この大地 踏みしめながら
つらく 苦しいときでも
生きるよろこび 忘れないで
それでもわたしは咲く
この悲しみに 負けないで
春の 訪れを待つ
この胸に いのちの灯 ともる かぎり |