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 Music, Lylics, Vocal, Chorus, Piano and Guiter: 千葉 泉

 Bamboo flute, Quena and Siku:きしもとタロー

 Violin:熊澤洋子

 Percussion:田中良太
「それでも桜は咲く」

宮城県出身の両親をもつ千葉が、仙台市で生まれ育った兄(後藤明、文化人類学者)の依頼で震災発生直後の時期(2011年4月初旬)に創作した、被災者への応援歌。仙台市の実家で被災した、育ての母親(千葉の伯母)を避難させるため、愛知県から山形経由で現地を訪れた兄が、実際に見た光景について書いたブログの内容を参考にした。歌詞に出てくる「薬師堂」は、仙台市木ノ下町にある「陸奥国分寺」の通称。

(1)
 変わり果てた街並み
過ぎると そこは薬師堂
倒れた灯篭のそばに
お地蔵さま 一人

 穏やかな微笑みの
その 向こうには
薄紅のつぼみたたえ
しだれ桜
ひっそりたたずむ

 そして桜は咲く
大地に 根をおろして
きびしい冬の日々にも
新たな芽 育みながら

 それでも桜は咲く
寒さに じっと耐えて
春の訪れ告げる
そのいのち 続くかぎり
(2)
 雪に埋もれ しばれる
北のくにでは
長く 険しい
道のり 続くけれど

 どんなに厳しい 冬でも
かならず 終わり 来るから
春を 夢見ながら
この胸に 希望 育てよう


 それでも桜は咲く
大地に 根をおろして
きびしい冬の日々にも
新たな芽 育みながら

 それでも桜は咲く
寒さに じっと耐えて
春の訪れ告げる
そのいのち 続くかぎり

争いや 憎しみは
いつか 消え去り
豊かな 人の絆 
あふれる時代 
やがて 始まる

 それでも桜は咲く
大地に 根をおろして
きびしい冬の日々にも
新たな芽 育みながら

 それでも桜は咲く
寒さに じっと耐えて
春の訪れ告げる
そのいのち続くかぎり

 それでもわたしは咲く
この大地 踏みしめながら
つらく 苦しいときでも
生きるよろこび 忘れないで

 それでもわたしは咲く
この悲しみに 負けないで
春の 訪れを待つ
この胸に いのちの灯 ともる かぎり